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『ぼくがきみを殺すまで』(作:あさのあつこ)

category : コラム, 人生を考える 2018.8.29 
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8月の夏休みが終わる前にこの本を紹介したかったのでした。
2学期がはじまってからでもいいけれど、
ぜひいつかの段階で読んでほしいと願っています。

ロボットとはまったく関係ありません。
けれど、君たちの生き方にとても関係あることです。

本のタイトルは、『ぼくがきみを殺すまで』(作:あさのあつこ)

子供たちが、大人たちの決めたことで戦争に巻き込まれ、
おそらく中学生くらいの子供たちが兵士として戦場に送り出される日常が描かれています。

戦争というからには、味方がいれば、敵がいます。
戦争で敵、味方に分かれてしまったけれど、
もともとは生活スタイルが違いながらも、
一緒に生活し、学校で机を並べ、
子供同士で友人だし、
大人も隣人だし、友人でした。

それが、大人の都合で、敵・味方になり、
子供同士が戦わなくてはならなくなった物語です。

「大人が悪い」
別の世界の話からすると、冷静にそう言えます。

けれど、その世界に生きていると、
次第次第に変わっていき、
仲が良かった友だちと対立するようになっていきます。

「子供は巻き込まれただけ」
そうかもしれません。
この流れでは、そうでしょう。

「大人たちも巻き込まれただけ」
それもそうでしょう。
でも責任はないのでしょうか?
もっというと、巻き込まれながら、加害者になっていないでしょうか?
「仕方ない」 「私の責任じゃない」 とつぶやきながら。

「仕方ない」
「僕の責任じゃない」

子供たちがよく使うことばです。

実は、『たった一つの正解』 はありません。
正解を誰かが知っているのでもありません。

みんなで探さなきゃいけないし、
みんなで相談しなきゃいけない。

何が正解かわからないのだから、
「こっちのほうがよさそうだ」
「こっちの方がお互いに大切にし会えて、幸せに暮らせそうだ」
と思うことを一つ一つ選んでいくしかありません。

(やっと、ここでロボット教室とつなぐことができます。)

「考える」のです。
「自分の頭で考える」のです。
「自分が考えたことを、信頼できる人に話す」のです。
そして、「広めていく」のです。

いくら言葉でいっても伝わっていない気がするけれど、
「自分で考える」ことがとても大切なのです。

そして、
「考えたことをまとめて、周りの人にことばで伝える」ことが大切なのです。

その、考え方をまず知ってもらうこと。
そして、その練習をすること。
そんな場にしたいと思っているのです。

だから、
自分が何も考えず、手も動かさず、
誰かが考えた正解を当てようとして、
まるで他人事のような正論で、間違いを指摘して相手を責める、

そんな姿勢をダメだ、と言うのです。

まずは自分で考えてください。
僕は、そんな君たちを絶対に守ります。
考える君たちをバカにする大人たちから守ります。
この世の中は、君たちが嫌な思いをする大人ばかりではありません。

考えてください。
感じてください。

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