
 日本では「勉強する意味」が、
「テストがあるから」「入試があるから」
 と、とても変な意味に受け止められていて、
 点数をとれない子供たちにとっては苦痛のタネになっています。
 もともとテストは、今の自分を知るための途中のステップでしかないのですが。
 本来勉強とは、
 自分がやりたいことをするために、
 図の「技術の壁」を超えるために、知識を得て、やってみて、応用できるように理解し、できるようにトレーニングすることです。
 学校は、できるようになるまでが責任の範囲です。
 それ以上は、個人の領域の話です。
 ただし、学校は場や情報を提供できても、つきっきりのサポートはできません。
花の名前は知っていても
ほんとの姿は
なにも理解していない
その花が同じように二度と
咲かない事を
知ってるだけでは意味がない
知る・分かる・できる・している
の違いを表した図
imagination Planner Japan
習慣は第二の天性なり (ディオゲネス)
創造性とは、 習慣である。 pic.twitter.com/53B1CAnzjj— crystal-art-box (@crystalartbox) 2018年5月11日
 自分がどこまでできているかを知るために 「テスト」 があるのです。
 部活も同じで、テストに相当するものが試合です。
 だとしたら、何が一番大事でしょうか?
 勉強に必要なのは、学校や塾などで知識を教えてもらうことではなくて、
 子供自身が『やりたいこと』を知り、何を学ぶか、どんなトレーニングするかを考え、『真剣に取り組む』ことです。
 知識を知るのは、ほんの最初のステップでしかありません。
 『やりたいことをやる』ことです。
 自分が本当に何をやりたいか、やってみるまでわかりません。このことは、大人も子供も変わりありません。
 とにかく『真剣に』取り組んでみることです。
 「やりたいこと」のために、何を学んでトレーニングしたらいいか考えるのです。
 よく考えたら、学校の勉強がとても役立つことに気づくでしょう。
 やりながら、「何に魅力を感じているのか」振り返ってみるのです。
「やりたいこと」が違うと感じられたら、早めに止めましょう。止めてかまいません。
 注意することがあります。
 経験がないのに最初から「技術の壁」を超えていて上手な人もいます。
 子供たちは、これを「できる」だと考えています。
 そして、自分が「できない」とあきらめます。
周りの人はどんなサポートができるでしょうか?
   ①「やりたいこと」を聞く。「どんなところが魅力的なのか」を聞く。
    そして、何を学び、どんなトレーニングするかを一緒に考える。
   ②「壁」を超えるのは頭脳も体力も使うので大変。
    「何を考えて、どんな努力をしてきたか」
    「これから何をして乗り越えようと考えているか」
    定期的に話を聴く。
   ③そして、大人も自分が「やりたいこと」に真剣に取り組み続ける姿を見せる。
    チャレンジする人のモデルになってください。
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 これが、「勉強する意味」です。
 学校は「授業計画」を立てていますが、生徒がいない場で決めます。
 個別の生徒の「やりたいこと」にタイミングよく合わせられません。
 個別対応するには先生の数や時間が足りません。
 勉強する側が、自分から行動する方がよほど効率的です。学校や先生を使うのです。
 ロボット教室の生徒さんには、以上のことを意図して語り掛けています。
 学校では「勉強する意味」を生徒一人一人が考える機会を作ってくれないので、
生徒さんからはピンとこない顔をされることが多いのですが。
 テストがゴールだと考えると、苦痛でしかありません。
 自分のために、勉強に楽しんで取り組めるよう、
 視点をもう少し遠くに置ければと思っています。
 テレビ、ゲーム、スマホのSNSよりも、自分が求めてする勉強に魅力を感じてもらいたいのです。
 ロボット教室に通ってこられるほど、「やりたいこと」に協力してもらえる家庭にいるのですから。




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