「ここは、自分でテキストを読んで、
自分で作って進めていく教室です。
作り方の説明写真だけじゃなくて、
文章も読まないといけないし、
形ができたら終わりというわけじゃなくて、
形を作ってからがここのロボット教室。
テキストには、パーツのことも、プログラムの大事なことも全部説明してある。
だから、テキストに書いてある設問の9割以上は、
テキストを戻って探したらヒントがある。
そこまでできたらいたずら心が出て来るから、
テキストに書いていない自分で考えた動きを
ロボットにさせるよう考えてほしい。
失敗とか間違いとかないから、
たとえ煙を出しても構わないから、
自分が考えた通りにやってみな。」
学びラボのロボット教室に来ている人には、
体験・説明会の時から毎回伝えているので、
聞き飽きているかもしれないけれど、
これは真実です。
これが、「つま先をそっちに向ける」ということです。
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実はこれは、
学校の勉強でも、
スポーツでも同じことです。
いじめられている時も同じなのだけれど、
いじめは相手が理不尽だったり、
しつこかったり、
人数で来たりするので、
この場合は作戦が必要です。
「つま先をそっちに向ける」は、
武道やボクシングをイメージしてもらったらわかりやすいですね。
相手の方向につま先を向け、
足の親指の根元に体重をかけているイメージです。
やるしかありません、相手と戦いましょう。
逃げ腰だったら、自分のパワーを100%出せません。
パワーを出せても、相手に100%の力が伝わりません。
相手へ向き合う姿勢が70%、
自分のパワーの出し方がフルパワーの70%だったら、
0.7×0.7=0.49と、
半分程度の力しか発揮できていないことになります。
苦手意識を持っていたり、
ゲームをやりたいと思っていたり、
別の悩みがあったとしたら、
本来100%の力を出せるところが半分程度になってしまうのです。
100%の力を出したとしても、
1回目には相手に勝てないかもしれません。
でも、ロボット教室も、学校の勉強も、スポーツも、
1回で勝つ必要はありません。
何度でもチャレンジして、
自分の能力を高めていけばいいのです。
「なんとかしたい」と
粘って取り組み続ければいいのです。
チャチャッと楽にやる方法はありません。
もしあったとしたら、みんながやるので同じです。
でも、「つま先をそっちに向けて」取り組んだら、楽しくできます。
気づいたら能力アップしています。
そして、「つま先をそっちに向ける」やり方を身につけたら、
自分の勝ちパターンを見つけたことになります。
途中でバージョンアップする必要があるだろうけれど、
一生使えます。
ただし、一人一人違うので、自分で工夫して見つけるしかありません。
一方、「つま先をそっちに向けていない(=逃げている)」のは誰が見てもわかります。
だから「本気じゃないだろう」と言われます。
つらいですね。
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これから、ロボットにかかわることをずっとやっていきたいと思っているなら、
必要な能力は何でしょうか?
実力を高めておきたいことは何でしょうか?
まずは自分で考えましょう。
自分で考えたこと、決めたこと以外は
他人ごとになるので、
必死になって考えましょう。
考えましたか?
普通には、国語、英語、理科、数学です。
特に国語は大切です。
何を言っているか、
何が書いてあるか、
事実が書いてあるか、
思ったことが書いてあるのか。
別の意味ではないか。
文章や言葉から読み取る力が必要です。
もし国語が苦手なのだとしたら、
「つま先をそっちに向けていない」のです。
また、ほかの教科や趣味、スポーツも、有名なロボット研究者と友だちになるきっかけになったり、
ロボット作りのヒントにもなるので、無駄はありません。
そして、大事なことです。
勉強は「使うためにある」のです。
テストのためではありません。
ロボプロのロボットをベースに変な動きをするロボットを作る。
ロボットやプログラミングの情報を知るために、
本やメールマガジン、Webサイトを読む(もちろん、日本語も英語も)。
数式があったら自分で解く(解くための参考書もいっぱいある)。
本気でロボットをやりたいと思ったら、
やれることはいっぱいあるし、
勉強することもいっぱいあります。
学校の勉強を自分がやりたいことと別のものと区分するのじゃなく、
「つま先をそっちに向けて」もっと先を見ましょう。
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「つま先をそっちに向ける」というのは、ここまで書いたことすべてです。
そうやって生きないと、面白く生きられません。期末試験もそのための練習と考えたら・・・・がんばってください。
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