ロボット教室に来る生徒は、
「ロボットを作るのは、得意~普通」
「文章を読んだり書いたりするのは、面倒くさい」
という生徒が一定数います。
『普通』ってどういう意味だ?
『面倒くさい』って、実際のところどういう意味?
という、「ロボット教室が学びの場所」であれば突っ込まないといけないところがありますが、
詳細は、また機会がありましたら。
今回は、この中で、
「文章を読む能力がまだ十分に整っていない人(難読症)」
の人について、書きます。
最初に断っておきます。
頭が悪い訳ではありません。
文字が読めなくて、文章の意味が分からないだけなのです。
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レッテルを貼ってはいけませんし、弱いところがあっても例えばメガネのように矯正することはできます。
そして、大事なことです。判断を下すには私は専門家ではないので、
あくまで、「状況を見たら、このグループに入りそうだ」というレベルの仮定の話です。
対処として、「読む補助」があればよさそうです。
自転車に乗る練習のように、最初ずっとつきっきりでやる必要がありますが、ある程度慣れてきたら、手を放しても大丈夫かと思います。
それと同じです。
以下、本来は、専門家の診断を受けた後が望ましいのですが、
アイディアとして方法の検討をしてみました。
経費や人材については今は考えていません。
①(読んで理解するためだけの)人の補助をつける。
保護者が付き添う。もしくは、個人授業をする。
ロボット教室でも、お父さんが常に隣で一緒にする方が一人いらっしゃいました。(中学~高校)
②パソコンやタブレットに読み上げさせる。
テキストや教科書をスキャンしたら、パソコンに読み上げさせることができる。
読取り精度が100%完璧ではないことと、著作権に留意する必要があります。
といった方法が、考えられます。
その際、本人に、「理解したい」「できるようになりたい」という思いや、
簡単なことでも「あ、わかった」という喜びの体験が絶対に必要です。
そうでないと、周りが独り相撲しているだけになります。
これが難しい点です。
ですので、できるだけ学年が低いうちに、「あ、わかった」という喜びの体験をさせてあげたいですね。
またその際、保護者や先生、周りの大人はできない状態を揶揄したり、できなかった過去をほじくったりしないことが大切です。
(「ほめたらつけあがる」という考え方の人、小ばかにしがちの人、自分のプライドを優先するもいるので、注意が必要です。《参考》の植松さんの記事も参照)
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何度も書きますが、最初に専門家に診断してもらうのが、本来のやり方です。
私が考える「難読症」的な行動を整理します。ロボット教室にも、どれかに該当する生徒がかなりの割合でいます。
①「難読症」で読めないことをごまかすために、「面倒くさいから」という。
②目が悪くて読めないことをごまかすために、「面倒くさいから」という。
③面倒くさいから、「読めない」ふりをしている。
④読んだ後の対処の仕方がわからないので、「読めない」ふりをしている。(問題の解き方など)
⑤わかることを「あきらめている」ので、「読めない」ふりをしている。
⑥小学校低学年レベルの、「教科書のそのページを見ただけで答えがひらめく」程度以上考える習慣や発想がないので、「読むことの意味がわからない」。
どちらにしても、これまで周りの大人が「気づいてあげていなかった」「適切なサポートが足りなかった」のだと考えます。
正直に話してもらえない程度の人間関係しか築けていなかったということです。
そして、繰り返しになりますが、
本人に、「理解したい」「できるようになりたい」という思いや、
簡単なことでも「あ、わかった」という喜びの体験が絶対に必要です。
《参考にしたサイト》
●ディスレクシア(読字障害・読み書き障害)とは?症状の特徴や生活での困りごとは?
https://h-navi.jp/column/article/279?utm
●学習障害(LD)とは?学習障害の症状3種類、年齢別の特徴、診断方法について詳しく説明します
https://h-navi.jp/column/article/41
●子どもに過干渉な大人は、手段と目的を間違えている人かも。(植松努)
https://ameblo.jp/nyg1t10/entry-12511001971.html
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