お盆で実家に集まったとき、中1の甥から将棋を教わりました。
「相手の王をとれば勝ち、自分の王をとられたら負け」とは知っていましたが、
駒をどう並べるのか、
どうやったら相手の駒をとれるのか、
そもそも駒をどうやって動かすのかも、
まったく知りませんでした。
甥も、父親である僕の弟から教えてもらったばかりのようでした。
話を聞くと、今まで一度も勝ったことがなく、甥が1回は勝ちたくて教えてくれたようです。
初戦は僕が勝ってしまいました。
というか、甥が負けの手を指して終わりました。
2戦目は甥が勝ちました。
僕はいくつもの方向から攻められているのはわかるけれど、
何がどうなっているのかわからず、
どう対処するのかもわからない状況でした。
もっとも勝負の判定は、甥が意識していなかった駒が僕の王をとれることに僕が気付いたことでした。
将棋をはじめたばかりの二人のものすごい対戦でした。
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たった2局ですが、僕の性格がよく出ていて驚きました。
相手が何の目的で駒を動かしたかわからない時には、
・とにかく相手の王を狙って攻め込んでいました。
「守りを固める」という発想はまるでありませんでした。
そうしているうちに
僕の王に向かって相手の駒がいつでもあちこちから攻められるようににらみを利かしていて、
甥から「大局観を持って盤全体を観ないとだめだよ」
といわれるのです。
次に対戦するときには、もう少し将棋らしい対戦にしたいですね。
正月までに少しでもトレーニングをする予定です。
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ここまで、ロボットとは関係ない話を書き綴ってきました。
でも、真剣にやっていたら直接関係ないことからも、学び取れます。
教えてもらうのではありません。学び取っていくのです。
大事だ、と思ったメッセージを以下に記します。
1.今までやっていなかったことにチャレンジする/やってみるのがおもしろい。
2.チャレンジしてみると、自分の性格、特徴、長所・短所が見えてくる。自分の傾向を知っていると、自分を上手に使うことができる。短所をなくそうとしないこと。
3.真剣にやったら、対戦するだけで相手から多くのことを学べる。
4.「大局観という全体」と「動かす駒の近く」の両方の視点を行き来することが大事。
(例えば、ロボット教室のテキストを順に読むことと全体をざっと見て把握すること。ロボットの全体像と問題が起こっている個所を両方見ること。)
5.「無敵の駒」はない。
6.前にしか進めない駒が力を発揮することがある。
7.最初の駒の並びもルールも、相手も自分も同じ。だから、あとは「自分がどれだけ必死に考えるか」だけ。
ロボット教室に来て将棋を指している暇はありませんが、
ロボットとプログラミングに真剣に取り組んだうえで、
「新しいことにチャレンジしてみる」
「自分のヒントになる何かを学び取る」ことをやってみませんか?
※追伸:今まで、勝ち負けが決まる、将棋や囲碁、麻雀に興味ありませんでした。同じくスポーツも。
「負ける自分」を知りたくないし、
「勝つための努力」をしたくなかったようです。
そして、将棋やスポーツなどの目指すものや本質をつかんで「これをこうやったら、こうなる」という大局観を語る人と出会ってこなかったことも理由のようです。
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