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【国語力アップ法(文章を読んだり書いたりする力)】

category : コラム, 勉強する, 人生を考える 2020.9.30 
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[9月に発送した便りです]
 小学校低学年の習い事は、「やってて楽しい」があればいいのです。
 でもロボプロは少し学年が上がって、それまでの「言われた通りやって楽しい」「適当にやって楽しい」ではなく、

「思い通りの動きをさせるためのルールややり方を知って、うまくいっても、うまくいかなくても、自分の力を上手に使えるようになれることが楽しい」

 に進化しています。ロボプロでは、「自分が考える」「ルールややり方を知って使えるようになる」が追加されています。
 そのための「国語力」です。文章を読むのが好きでも嫌いでも、自分で理解するためには

「文章を読んで理解する力(=国語力)」

が必要です。高度なこと、複雑なことはいりません。基本的な、文章を読む力があれば十分です。本を普段から読んでいる人にとっては普通で、今さら言われなくてもわかっていることですが、世の中には理由はわかりませんが「嫌い」「苦手」って反射的に思ってしまってできない人がいるのです。

 国語力を上げる方法をシンプルに言うと、自分が読みたいと思う文章をたっぷり読めばいいのです。「努力する」とか「テクニックを覚える」とか言うと、「拒否感」が出てしまうので、「読みたい本を読む」でいいんじゃないか、と思っています。あとでも書きますが、「日記を書く」のもいいですよ。

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 もう少し詳しく書いていきます。
 何のために、国語力が必要か?

  ①自分好みの楽しみを見つけるため。

  ②やりたいことをやるために必要な情報を得るため。

  ③相手の話を聴いて相手を理解するため。

  ④できるだけ誤解がないように、自分のことを伝えるため。

  ⑤今大事だと思ったことを、あとで自分が思い出せるようにするため。

 国語力は、何かをやろうと思った時に必要になる、すべての基本です。
 でも困ったことに、国語力がある人とない人にはかなりの差がありす。国語力がある人は、知らずやり方を身につけています。おそらく、おもしろがって本を読んでいるのでしょう。一方、国語力が乏しい人は、一所懸命文章を読んでいても、まるっきり内容が頭に入っていないのでしょう。
 1を10にするのに比べて、0を1にするのは大変なことです。文字は読めるので、0ではありません。せっかくいい機会です。無理やりでもトレーニングしましょう。楽しみを見つけながら。

 なお、すぐに成果が出ないとやめてしまう人がいますが、大きなことを短期間で求めるから嫌になるのです。小さなことからコツコツとやっていきましょう。「少しの努力もしないで」、「今の実力のまま」、「とてつもない変化を期待して」も、無理です。少しは努力しないといけないし、技術を理解したり身につけるためには多少の時間が必要だし、慣れていないとわずかなことにも時間がかかるものです。

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 さて、トレーニングの内容です。
 以下に書いた①、②、③のどれでもいいです。まずは3か月毎日続けましょう。もちろん、テスト期間中はそのための勉強に時間を使いましょう。
(②は教科書の文を読むのはテスト勉強でやることです。③の日記は「○○の教科を△△ページまで」でいいので、こちらもいつでもできることです)
 大事なのは、まずおもしろがること、次に理解することです。

①推理小説、SF小説、歴史小説などを読む。
 ①-a 入門:読むだけでいい。これだけでも効果的。(まずは見開き2ページの作品。次いで4ページ以上)
 ①-b 慣れてきたら:人に内容(あらすじ)を伝える。書いてもいい。
[誰が、誰に、いつ、どこで、何を、どのようにしたか]
 ①-c おもしろくなってきたら:話の流れを整理する。分析する。
[その小説の登場人物は、なぜそんなことになったのか?最初は何のためにやろうとしたのか?]


②ロボプロのテキストや学校の教科書を読む。
 ②-a 入門:読むだけでいい。これは今でもやっているから次へ。
 ②-b Step1:1段落ずつ、キーワードを拾い出す。
 ②-c Step2:1段落ずつ、キーワードで要約を作る。必要なら図も描く。(人に伝える。書く。)
 ②-d Step3:練習問題も同様に要約を作る。
[何を答えるか。条件。何がわかったら答えが出るか、計算ができるか?]


③日記を書く。
 ③-a 内容:自分がやったこと、考えたこと、わかったことを書く。食事のメニューでもいい。友達と話したネタの1番。うれしかったこと3つ、明日は変えたいこと、など。キーワードだけでもいい。
 ③-b 量:少なくていい。手帳のその日のマスの中に書けるだけ。3行など。
 ③-c 注意:「特になし」はダメ。人に読ませるものじゃないから、安心して。


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 ここまで書いてもできない理由。
 ブロックのロボット教室では小学校低学年の人が多いせいか、「めんどくさい」と返す人がいます。でもそれは正しくありません。「めんどくさい」には、必ず理由があります。

理由①
 視力、乱視など、または目がチカチカするなど弱いとか、結膜炎で目がかゆいなどの目の病気、目と神経の連絡不調。本がカラフル過ぎて気が散る。周りの音のせいで集中できない。本を読み続ける時に必要な骨や筋肉の不調など。
 本人の能力や気持ちとは別の理由で本人はがんばっているのにできなくて、それを表現する言葉を知らないから「めんどうくさい」と言っていることがあります。

理由②
 人は誰でも一所懸命にするものです。子供は絶対に何か1つはあります。親が「やめて」と叫んでしまうティッシュを抜き出すこと、親にかまって欲しくて「やめて」と言われるほど目をキラッと光らせてイタズラをしたりなど、夢中になったことはあったはずです。その時本当にやめさせられて、「めんどうくさい」と言って考えない・やらないと心に決めてしまったのかもしれません。

理由③
 子供たちがこれまで生きてきた中で、自分で考えること、判断すること、調べることをやらせてもらえなかったり、やったことが間違っていて笑われたりといった、悲しい経験をしたり、経験を積ませてもらえなかったのかもしれません。自分を守るために何もやらないことを選んで来た可能性もあります。

 ①は、病院で相談したら解決する可能性があります。
 ②,③は、今の自分には役立ちません。今の自分の得にならないことは捨てなきゃ。その時に大切なのは、「やりたいことをやる」「自分好みの楽しみを見つける」ことです。
 最初うまくいかなくても、何度も取り組みましょう。やり方を変えましょう。最低5回チャレンジしましょう。それくらい『やりたいこと』に取り組みましょう。ロボプロはそれくらい魅力的なものです。

(学びラボ 若狭 喜弘)

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