【未来を描こう】

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[12月に発送した便りです]

 学びラボ ロボット教室の生徒はみんな知っているけれど、はじめたての人や来ていない人が知らないことは、
●「学ぶ」とは、教えてもらうことではなくて、自分から理解しに行くこと。

●ロボットを作るときにやっていること。
①テキストにはロボット作りのすべてが書いてあるのでじっくり読む。
②順番に考えて、一つ一つ試して、自分の知識や能力を積み重ねていく。ロボットの動きの順番も考える。「適当に」では作れない。
③式を計算することが苦手でも逃げない。国語、算数・数学、物理(理科)が必要。
④簡単にできることだけをやっていないで、少し難しそう・面倒そうに見えて避けていたことにチャレンジする。楽しむ。

【未来を描こう】
1.未来を描きましょう
 年の変わり目です。自分の未来を描きましょう。
 誰かにお伺いを立てないで。正しいかどうかも誰かに聞かないで。自分がやるしかないし、結果は未来の自分が知っています。
 今考えて動きはじめると、早いものだと春ごろにいい結果を手にできるかも。

 「目標を立てて行動する人が目標を実現する」

 当たり前のことですが、目標を持って行動すると実現します。
 大事なのは、「目標を持つ」ということです。
 入試とか、大会優勝とかもいいけれど、誰かが作ったカレンダーの予定を目標にして、気分が盛り上がる人ばかりではありません。
 『自分が』やりたいこと、実現したいことです。

 『自分が』興味・関心を持ったことで、「自分のレベルを上げたいな」と感じるもの、もしくは「一所懸命やっていたら、気づいたらレベルが上がっていた」と言いたいものを目標にしましょう。

 みんなの未来は、そういったものの積み重ねで出来上がります。
 レベルを上げるために努力を繰り返して最高のレベルになるのもありだし、レベルを上げることで自信がついて、自分が心からやりたいこと、本当は興味・関心があったことに気付けるようになるかもしれません。
 日々、言われたままやる、決められたままやるのじゃなく、自分で未来を描いて、そのための努力を自分で決めましょう。

 楽しく生きている大人を見ていると、こんなことをしています。出会った人やラジオから聴いた話です。
  ・ロボットを研究している人
  ・ビートルズが好きで何度も聞いて歌を覚えるうちに英語が得意になった人
  ・日本語訳を待っていられなくて英語で小説を読んでいるうちに英語に不自由なくなった人
  ・落語の師匠に弟子入りしている人
  ・英会話を「この先生に学びたい」という海外の人から学んでいる人
  ・タブラという楽器を習いにインドに通っている人
  ・朝オープン直後のスキー場に毎日通っている人
  ・著書や動画などから「この人」を見つけて直接教えてもらっている人
  ・芸人さんだったけれど辞めて、司法試験に合格して弁護士をしている人
  ・大学に入りなおして勉強している人

2.レベルを上げる
 「レベルを上げる」に引っかかる人がいるかもしれません。(学校の成績を上げるよう言われ続けて嫌になっている人など)
 誰かとの競争のため、誰かに勝つためのレベル上げではありません。

 例えば楽器を練習していて、最初は音が出ただけでうれしかったのが、いい音を出したくなります。練習すると1小節できるようになり、最後まで演奏できるようになります。自分好みの前奏や間奏ができるようになり、カッコイイ始まり方、終わり方をしたくなります。誰かと音を重ねたくもなってきます。その時の基準は、「自分が気持ちいい、と感じる音」です。

 ゲームをする人は、「レベル上げ」の快感はよく知っていますね。
 でもここで言う「レベル上げ」は、方法を自分で考えて、本当にやって、自分で決めて判断しなくてはいけないので、面倒くさいと感じる人もいれば、「自分で決めていいんだ!」と喜びを感じる人もいます。この「レベル上げ」の基準と判断を自分で決めることからはじめましょう。

 自分のレベルを上げることに関心がなく、できるようになってからのことだけに興味がある人は、目標は実現しません。(例えば、ロボットやプログラミングの勉強をしないで、そして実際に作らないで、操縦して遊んでばかりだったら、ロボット博士にはなれません)
 もちろん「操縦して遊ぶ」など、できるようになった後に自分がやりたいことまで考えられない人は、何のレベルをどのくらい上げなければいけないかわからないので、目標がはっきりせず、適切な行動がわからないし続きません。(例えば、ロボットの全国大会に出場することを考えない人は、何が大事か、何を考えて何を工夫したらいいか、何が完成か決まらないので、勉強すること、こだわるところがわかりません)

※「興味・関心があるのが暇つぶしだから、レベルを上げることなんて考えていない」という人もいるかもしれません。
 確かに、それは目標にはならないかもしれません。
 けれど、なぜか興味・関心があってやっているのですよね。だとしたら、知らずに学んでいることがあるはずです。少なくとも、肩の力を抜いてやるときの自分の能力の高さを知ることができます。(友達に付き合って終わりのないSNSをするのは、自分基準じゃない時間泥棒だからやめておきましょう。コミュニケーションを学ぶ機会にもなりますが、限度を決めて、限度を超えたらやめましょう)
 本を読むのも、「それより勉強しろ」と言われた時代もありました。
 でも、本を読むことで、文章の書き方を学び、ことばづかいを知り、人の生き方・考え方に触れ、知識を得られます。ミステリーだとトリックが正しいか、歴史小説だと時代背景や登場人物の年齢が合っているか気になるようになります。
 漫画も、小説と同じような読み方もできます。絵とストーリーを見ているだけの人でも、矛盾があると気になって仕方なくなるはずです。
 ゲームも、とことんまでやると、何かわかることがあるかも。それでもゲームも次々公開されるし興味を引くようになっているので、「いつまでも終わりにならない。もうやめる。もっとやりたいことをやる」と決める必要があるかもしれません。
 と言っても、「暇つぶし」と自分でわかっているものは、目標にしにくいですね。

3.「目標」のことばが好きでない人へ
 私も好きではないので、普段は「目標」と言わず「実現したいこと」「やりたいこと」と言いかえています。

 「目標」というと、「テスト○○点」「テスト○位」「地区大会優勝」「あいつに勝つ」といった、他人との比較や勝負のイメージがわいてしまいます。
 これで気分が上がる人はそのままでいってください。

 そうでない人は、続きを読んでください。
 目標は、自分が本当に大切にしているものを実現するための条件の一つです。
 目標を達成したら、次の目標が見えます。
 他人との比較や勝負というのは、結果もレベルも周りから見てわかりやすいので、周りは安心して眺めていられるし、安心して好きなことを言えます。
 「目標」のことばが嫌いな人はこれでしょう。
 学校で出会う目標は、勉強も部活もこればかりです。本来は違うのだけれど、わかりやすいからみんなこれになってしまっています。

 「実現したいこと」「やりたいこと」です。ことばを理由にやらないのはもったいないことです。

4.未来を実現する方法
 「未来を実現するためのやり方を教えて」と質問する人がいます。まずは自分でやってみることです。知りたいことが出てくるので、本や動画、インターネットで調べます。まず自分で動いて、人にやり方を聞くのはそれからです。
 練習や繰り返しの頻度は、「忘却曲線」を考えて決めます。忘却(忘れること)は、24時間後、72時間後、6~7日後に大きく起こります。
 このことから、自分がどれだけ時間を使う価値があるかを考えて、どの程度の回数やるか(毎日、1週間に2回程度、1週間に1回程度)を決めましょう。期間が開くほど頭や身体が忘れているので、前回の状態まで戻すのに時間がかかります。そして、続けましょう。学びラボ ロボット教室のロボプロコースは2週間に1回です。期間が開いていますね。どんな工夫をしたらいいでしょうか?

 レベルが上がったときの例を音楽で示します。「2.レベルを上げる」で書いたように、最初は1音しか出せません。何の音かわかりません。安定もしません。その後は、長く、豊かになっていきます。
 レベルが上がると、できることや能力の1つのセットが大きくなるのです。

 ロボット教室でも、1年目秋のリンクロボットで、最初はテキストを見ないとできなかったのが、何度も分解して組み立てなおしをしているうちに、レベルが上がってテキストを見なくても問題個所がわかり、組み立てられるようになります。
 何度もやれば次第に覚えて、何も見ないで判断できるようになれるのです。
 リンクロボットを作ること自体は、将来同じロボットを作ることはないので役に立たないでしょうが、このレベルが上がった経験は自分に自信を与えてくれます。

 自分が本気じゃないと、ベストな方法を教えてもらってもやりません。本気だったらすぐ取り組むのだけれど、たいがいは「あとで」と言ってやりません。
 なので、まずは自分がやるしかないし、自分が考えるしかありません。
 簡単な、もしくは「正しい」やり方があるかもしれないけれど、目指す方向が間違っていなければ、「自分に合ったやり方」はあるし、自分で見つけるしかありません。教えてもらって、そのままやるのはそのあとです。

 興味・関心を持ったら、まず行動しましょう。目標も考えながら。
 「実現したいこと」「やりたいこと」だったら工夫をして少しずつやり方を変えながらやり続けましょう。自分との約束を果たすために。
 一つでも実現体験があると、自分の使い方を自分がわかっていると、まったく関係ない別の目標も実現しやすくなると言います。

 まずは、心のままに「未来を描きましょう」。
 心を自由にして、思うがままに挙げていきましょう。
 そして、すぐにはじめましょう。
 間違えたと感じたら、やり直したらいいのです。早くはじめたら、やり直す時間はたっぷりあります。

(学びラボ 若狭 喜弘)

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