「ヤル気スイッチ」は、ほんとうにあるそうです。
でも、入れられるのは本人だけ。それも、気づいたら入っているものだそうです。
そして、「ヤル気スイッチ」が入ったことがある人は、少し工夫したらいつでも入れられます。
ところで、「ヤル気」って何でしょうか?
私は、「探求心」と「努力をする能力」と考えます。
「探求心」は、「これっておもしろい」と思うこと。
「努力をする能力」は、誰もが持っているもので、工夫でスイッチを簡単に入れられるようになり、トレーニングで能力を伸ばすことができます。
勉強とか仕事とかお手伝いとか掃除とか雑用とか、苦しくつらいものと大人が思っていませんか?
大人がつらいものと思っていたら、子供はおもしろいと思いません。
特に子供が小さいときには大人の顔色を見て合わせます。
逆に大人を見て楽しんでいいと思えて、少しでも「おもしろい」「楽しい」「好き」と感じられたら、もうスイッチは入っています。
そこですかさず「おもしろいねえ」と語りかけられれば、子供もスイッチの入れ方がわかります。
また次のような5つの工夫で、スイッチを入れることができます。
「とにかくはじめる」
「一度に一つだけのことをする」
「目標を小さなステップに分割して、ゴールを見えやすくして、達成感を何度も味わう」
「チームで取り組む」
「睡眠をとる、食事する、運動する」
大人が見本を見せられれば、教えるよりも伝わります。
「ヤル気スイッチ」が入って完成品ができあがったら、すでに「快感」で満たされています。
ごほうびは必要ありません。
「ヤル気」は、自分の満足のためのもので、
「自分ではじめ、努力し、達成する」という一連のものです。
自分以外の人の評価が入ると「ヤル気」が「評価されるための作業」に変わり、
「評価されるレベルでいいや」もしくは「どれだけやっても評価されない」という別ものになってしまいます。
ロボット教室も、「ヤル気スイッチ」を入れるトレーニングの場です。
素直に「好き」という気持ちでロボットを作り進めれば、
学校よりレベルが高いことをやっていますから、知的満足度もまた高くなり、「ヤル気」がさらに出てきます。
(若狭)
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