[11月に発送した便りです]
一番大事なことは何でしょうか?
学校に入学した時、テスト準備の時、テストの結果を見た時、風邪をひいた時、・・・・。
その時々で違っていたりします。
あちこちで言っていたら、一番はたった一つのはずなのに、一番大事なことが山のようにあることになります。その中の一番大事なことは?という話になります。
それはジョークにしかなりません。
けれど、学校の先生も、親も、みんなジョークが大好きです。
ジョークは脇に置いといて。
テキストにあるロボットを作って動かす経験してもらうことは当然のこととして、
うちのロボット教室で、一番大事なことは何でしょうか?
通ってきてくれている生徒のみんなにとっては?
来てもらっている私にとっては?
この問いを、機会があるごとに自分に問いかけています。
一番大事なことは、自分が行動するときの判断基準になります。
ロボット教室では、ロボットを知る、ロボットを動かす体験をするのは当然です。でもそれだけだったら、小学校低学年向けのロボット教室でも同じです。
ヒューマンアカデミーのロボット教室は全国にあるので、引っ越しで転入、転出をしても続けられるように、「同じ」ロボプロコースにする必要はありますが。
「ロボットを動かす体験をする」と書きました。ロボプロコースでは3年間でかなり高度なこと学びますが、古田先生、ヒューマンアカデミーが入念に用意した枠内で学ぶロボット教室だからです。ほぼ確実にできることが保証されているものだから、「体験」です。「ロボットを作る」とは、この枠を超えていくことです。
私がロボット教室の授業中に心がけていることは、次のようなことです。
●テキストなどに書かれている内容を理解・納得する方法を見つけることや、パーツや道具を大事にするなど自分で環境を整えることを意識してほしい。
●ロボット教室の枠を超えて、「ロボットを作る人」「自分がやりたいことに取り組んで努力していく人」になるイメージを持ってほしい。
●枠を超えていく経験(勉強、悩み、葛藤など)をしてほしい。
●生徒自身の人生の中で、一番大事なことを考えはじめるきっかけにしてほしい。そして、それを実現するための能力を身につける機会にしてほしい。
「その生徒が自立した人になるために、本人が何に気づけばよいか?個別に最適なかかわり方をする」
ことを、私はロボット教室で一番大事にしています。
~~~~~~
さて、生徒のみんなにとって、ロボット教室に来て、一番大事なことは何でしょうか?
何を経験することですか?何を学ぶことですか?何を理解することですか?
一人一人違います。違って当然です。間違いも正解もありません。自分が考えたことであれば、それが正解です。
今回のこの問いを聞いて、ことばにできたらぜひ教えてください。
<追伸>
ロボット教室で、「わかりません」とすぐ言っている人へ。
「こうやってみたらどう?」という提案は、学校の勉強でも使える方法です。
それを採用しなくてもいいけれど、自分で見つけてください。もしかしたら、「わからないと思ったことを理解する方法を見つけようと考える体験をする」のが、ロボット教室に来て一番役立つ大事なことかもしれません。
(その2)
何をやるときにも、「一番大事なことは何?」と考える癖をつけると、忘れ物がなくなるし、テスト勉強もポイントを絞ってできるようになるかも。考えて、忘れ物やポイントに気づいたら、面倒がらずに動くこと。自分が動くことが大事。動かない人は、「甘えている」と言われます。
(学びラボ 若狭 喜弘)
comment closed