「教えてもらって、覚える」のではなく・・・
小中学生が勘違いしていることが多いのが、「作り方を教えてもらって、覚えたらいい。世界のことは、偉い人が調べて、すべてわかっているはずだから」というのがあります。科学も社会も、世界の大半のことはわからないし、有名な人はたまたま有名なだけです。「偉い人が調べて」というのは自分自身です。つまり、「覚える」のではなく、自分で「考え」て「調べる」のです。
だから、『目的』を心にいつも持ってもらいたいし、今わからなかったら、考えてもらいたいし、いつか見つけてもらいたいと思っています。
実際に、自分で考えて、疑問に思って調べてみると、わからないことがどんどん出てくる経験をするはずです。それが苦しくて、正しい答えを誰かから教えて欲しくなりますが、そういうものです。自分で見つけるものです。
自分の『目的』のために考えて調べているのだから、それを楽しみましょう。だから、「先生の目を盗んで、ごまかして、スルーしよう」という考え方は、何もかも間違っています。
大学の先生の仕事は、「教える」ことではなく、学生が話したことに興味を持って「どうして、そう考えたのですか?」と、学生が出した結論ではなく、学生が考えたことを順番に尋ねることです。偉い先生ほど、学生から理由やそう考えるしかない情報を教えてもらいたがります。
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