ロボットにプログラミングして、ロボット作りの基礎を学ぶロボット教室を開いています。
主な対象は小学5年生~中学生です。
パソコンでキーボードから入力しながらプログラミングを学んでいくので、覚悟がないと生徒もはじめられません。
(見本のプログラムはあります。)
そんなロボット教室で、これまでは部屋を借りて、教室を開いてきました。
これまでは、教室でパソコンを用意して、生徒のみんなには使ってもらっていました。
ところが、コロナウイルス感染拡大を防ぐために、部屋を借りている建物自体が当面のあいだ閉鎖となりました。
そのため、授業は自習もしくはオンラインへ移行することにしました。
(もちろん、「外出自粛」が解除されたら教室に通う、判断をされた家庭もあります。それはそれで構いません。)
教材やテキストは、これまでカラ使っているレベルが高くてよく考えられたものがありますので、今回は「自宅でできる環境づくり」がテーマでした。
自習またはオンライン化する際の課題は、
①オンライン授業をどの生徒が希望するか?(全員に強制しないで、各家庭の判断を尊重して、サポートする)
②生徒が使うパソコンを用意してもらう
③パソコンを使える状態になるまで設定してもらう
④授業のためのビデオ通話方法の共通化
⑤プログラミング用プログラムの配布方法の仕組みづくり
⑥トラブル、故障、破損時の対応
です。
すべて一つずつ、各生徒・各家庭にお願いしたり話をしながら整えていきました。
ロボット教室は、これから回数を重ねていくと見えてくることがあるでしょうから、その時に改めて記します。
今回は、この「環境を整える」ときの話。
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設定するのは大変なのです。
パソコンがあればたいていインターネットにつながっているし、たいがい光回線を引いていて、WiFiの電波を飛ばしています。
今回の自習やオンライン授業には、これを済ましている家庭が参加されています。
で、僕からのリクエストは、
「生徒が主となって、設定をしてほしい。少なくとも横にいて、お父さん、お母さんが何をやるか見ておいてほしい」
というものでした。
家のパソコンですから、仕事で使われているかもしれません。生徒があまりに好き勝手にやってしまうと支障が出るので、実際のところは各家庭にお任せしました。
おもしろいですね。
こういうことをすると、生徒のパソコンスキルがぐんぐん上がっていくのを実感します。
プログラムをインストールしたり、アンインストールしたり、
デバイスマネージャーを開いてチェックしたり、
プログラムの「環境設定」を開いて、設定を変えたり、
トラブルの時にはパソコンを再起動したり、ケーブルを指す場所を変えてみたり。
「パソコンの使い方を覚える」というテーマだったら、きっと面倒くさいし、嫌なことだと思うのです。
でも、「ロボット教室で使えるようにするんだ」という楽しい目的があるので、途中でやることは手段でしかなくて、そんなことに文句を言う人は一人もいませんでした。
で、何とかしようとがんばるものだから、パソコンスキルがぐんぐんアップしたという訳です。
小さく目標を区切って、達成していくというのもありだけれど、
『楽しい目的』というのが大切ですね。
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となると、ロボット教室で学ぶという手段の先の、『楽しい目的』はなんだ?
生徒一人一人に考えてもらわないと。
もし、ヒントがあるとしたら、
「ロボット教室でやったことの中で、いつまでもやっていたかったおもしろかったこと」
リモコンでの操縦は、そこで終わりだな。
センサーや、マイク、カメラをつけて、何かの目的のものを作るだったら、それはいいかも。
あ、こういった科学技術は、犯罪とも隣り合わせなので、ダメなことはしないように。
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